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『青春』   埼玉大学付属中学校 昭和39年度卒 古稀祝同窓会

 

青春とは人生の或る期間をいうのではなく、心の様相(ようそう)をいうのだ。

優れた創造力、逞(たくま)しき意志、炎(も)ゆる情熱、怯懦(きょうだ)を却(しりぞ)ける勇猛(ゆうもう)心(しん)、

安易を振り捨てる冒険心、こういう様相を青春というのだ。

 

年を重ねただけで人は老いない。 理想を失う時に初めて老いがくる。

歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。

苦悶(くもん)や、狐疑(こぎ)や、不安、恐怖、失望、こういうものこそあたかも長年月(ちょうねんげつ)の如(ごと)く人を老いさせ、精気(せいき)ある魂をも芥(あくた)に帰(き)せしめてしまう。

年は七十であろうと十六であろうと、その胸中に抱(いだ)き得るものは何か。

曰(いわ)く、驚異への愛慕(あいぼ)心(しん)、空(そら)にきらめく星辰(せいしん)、その輝きにも似たる事物や思想に対する欽仰(きんぎょう)、事に処する剛毅(ごうき)な挑戦、

小児のごとく求めて止(や)まぬ探求心、人生への歓喜と興味。

 

人は信念と共に若く、 疑惑と共に老ゆる

 

人は自信と共に若く、 恐怖と共に老ゆる

 希望ある限り若く、 失望と共に老い朽(く)ちる。

大地より、神より、人より、美と喜悦(きえつ)、勇気と壮大、

そして偉力(いりょく)の霊感(れいかん)を受ける限り、人の若さは失われない。

これらの霊感が絶(た)え、悲歎(ひたん)の白雪(はくせつ)が人の心の奥までも蔽(おお)いつくし、

皮肉の厚(あつ)氷(ごおり)がこれを固くとざすに至れば、この時にこそ人は全くに老いて、神の憐(あわ)れみを乞(こ)うる他はなくなる。

                   詩人サミュエル・ウルマン(訳・岡田義夫)

 

〜「人生への歓喜と興味」を持ち続け、いつまでも青春でいよう。2019/10/05

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